世田谷美術館で開催された末延麻裕子さんのコンサートを通して、世田谷の魅力に迫ります!
末延 麻裕子 -Mayuko Suenobu-
古舘プロジェクト所属。
1987年、山口県生まれ。世田谷区在住。
4歳からヴァイオリンを始め、数々のコンクールに入賞。
桐朋学園大学研究科をこの春卒業し、プロ・ヴァイオリニストとして、コンサートなどを中心に活動中。
モデルとしても活躍。
オフィシャルブログ
桜が開花し始めた3月末の日曜日、
都内の緑のオアシスとして名高い砧公園の一角に佇む世田谷美術館へ。
同館では、開館翌年の1987年から、才能のある主に若手の音楽家と世田谷区民を中心とする聴衆との交流の場として、プロムナード・コンサートという名の演奏会を開催しているのですが、そこに本誌にご登場頂いたこともある新鋭ヴァイオリニストの末延麻裕子さんがご出演されたのです。
(そのときの様子を右動画にてご覧いただけます。⇒)
出演の話が決まったとき、
「海外の美術館には気軽に聴きに行ける音楽会がありますが、日本にはそういう場がほとんどありません。そんな中で、第二の故郷だと感じている世田谷区の美術館で弾けると知り、とても光栄でした」
演奏会には、小学生からご高齢の方までが参集。
▲世田谷美術館
▲砧公園(世田谷区砧公園1-1)
末延さんは常日頃から、
「クラシック音楽をあまり知らない方々にも入口を広げ、演奏を聴いていただきたいと思っています。今回も、皆様に受け入れられやすい曲から始まり、難易度の高い曲まで幅広く選曲をしました。アンコールにはフィギュアスケートの浅田真央選手のプログラムでも有名なモンティの『チャルダッシュ』という盛り上がりやすい曲を選びました」
おかげで、クラシック音楽をめったに聴かない筆者も、最高に楽しめました。
「演奏会では、一体感がすごく大切ですが、私も本番中に、お客様からたくさんエネルギーをいただきました」
一体感と言えば、
「曲を弾く時に、絵画の色彩から多くの影響を受けることがあるのですが、アートと音楽は深くつながっていると感じています。この美術館の中や前の広場には様々なアートが展示されていますが、私の演奏を聴く前と後では、同じアートを見て感じる印象が変わった...そんな音楽を伝えられていたなら嬉しいですね」
緑もアートも音楽も気軽に体感し、感性豊かになれるエリア、世田谷。
居住地としての人気の高さが再認識できました。
▼世田谷美術館(PHOTO左上)
緑豊かな砧公園の一角に位置する美術館。1986年の開館以来、
分野に偏らず、日常生活と芸術をつなぐ場として親しまれています。
▼砧公園(PHOTO左下)
(世田谷区砧公園1-1)
自然の地形を活かし、芝生広場と樹林で構成されるファミリーパーク
エリアと、運動施設エリアに整備。39万㎡超の広大な公園です。
掲載日:2010年4月30日