MY TOWN MY STORY  俳優 拳也(KENYA)

Interview / MY TOWN MY STORY

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「気」の流れが自分に合うんですよね。

世界的映画スターのジャッキー・チェンが主演する話題作『新宿インシデント』が、2009年5月1日に封切りしました。
この映画で、キーパーソンを演じたのが、俳優の拳也(元・澤田謙也)さん。仕事への想いや25年住んでいるという世田谷の魅力などを語っていただきました。

拳也 - Profile -

俳優 拳也(KENYA)さん

1965年川崎市生まれ。
幼少期から少林寺拳法などの格闘技を始める。
23歳で俳優デビュー後、ドラマや映画に出演していたが、アクション俳優をめざして渡米。
1995年に映画『ストリートファイター』でハリウッドデビュ−。
1996年には、かねてから親交があり、憧れでもあったジャッキー・チェンの映画『デッド・ヒート』に出演。

以降、映画の俳優を中心に、原案&プロデューサーとしても活躍。
現在、ジャッキー・チェンとの共演2作目の映画が劇場公開中。
2008年に、本名の澤田謙也から海外でもより伝えやすい「拳也」という芸名に改名した。

格闘なしの新作映画は出演者の演技にご注目!

奇しくも本誌発行日(2009年5月1日)に封切りした映画『新宿インシデント』。
まず、その見どころを教えてください。
拳也さん/世田谷区瀬田在住
ジャッキーにとっては、初めてのアクションも笑いもない映画ですが、ジャッキーがすごくよく、演技が巧かったのだと改めて実感(笑)。そんな映画に参加できて光栄です。
拳也さんは、撮影にあたり心がけたことはありましたか?

最近は、老若男女がK1やプライドを見るくらい格闘技がメジャーになりました。
同じ視線でアクション映画も見るわけですから、中途半端なことはできません。
僕は、体一つとっても格闘家に負けないように、日々鍛え、映画の現場では、鍛えた力を120%発揮することを目標に俳優をやってきました。
今回はアクションがありませんが、今まで蓄積してきた生き様みたいなものを、映画を観た方々に感じとっていただけると嬉しいですね。

世田谷暮らし25年の理由は「走れる場所」

そんな拳也さんの出身は川崎市ですが、25年近く、世田谷区に住んでいるそうですね。

最初に住んだのは、砧公園に近い、瀬田の古いアパート。
次に、多摩川が建物の前を流れる尾山台のマンションに移り、今は、多摩川と駒沢公園の間に位置する等々力に住んでいます。
ジムや道場通いの他に、その日の体調によっても違いますが、10~15㎞くらい走っているので、走れる場所が近くにあるということが居住地選びのポイントでした。
トレーニング以外で、このエリアの魅力は何ですか?

車やバイクで多摩川沿いや近隣の道路を走っていると、緑が多く、高い建物も少なくて『抜け』が多いせいか、とても気持ちがよく、リラックスできます。
それから、知人数人がヨットをもっている油壷に遊びに行くときも、第三京浜を使えば40~50分と便利。
仕事も遊びも、車やバイクでの移動がほとんどですが、飲みに行くときは、電車に乗ります。
東横線は、乗客の雰囲気がとてもよく、中目黒駅で反対側のホームに乗り換えるだけで、六本木や銀座へスムーズに行けるので便利ですね。


※「気」とは、目に見えない生命エネルギーのこと。
古代中国から伝わる「陰陽五行説」では、自然界に存在するすべてのものに、「気」が流れているとされています。

俳優 拳也(KENYA)さん
俳優 拳也(KENYA)さん

俳優 拳也(KENYA)さん

よい「気」が流れる理想の居住地を満喫

本記事の取材日、拳也さんの世田谷ゆかりの場所、砧公園でも撮影を行いました。

砧公園の夜桜は、地面から張って咲いているようで、とても幻想的。
尾山台、等々力へ引っ越したあとも、夜桜はよく見に行きます。

長年にわたる、お気に入りスポットのようですね。
その砧公園への行き帰り、拳也さんの愛車に同乗させていただいたのですが、実に、いろいろな裏道をご存知でしたね!
渋滞が嫌いなんです。
幹線道路を走ったほうが、結果的に目的地に早く着くこともありますが、僕が車の多い大きな道を走るのは、移動が目的のとき。
一方、裏道だと、気持ちにゆとりが生まれ、道沿いの樹木や商店の様子なども体感できます。
移動中の心地よい時間と空間を楽しむためだけに、フラッと車やバイクで裏道を走ることも多いですね。
拳也さんが、もし次に住むとしたらどこがいいですか?

僕らの仕事は、毎日通勤するわけではないので、山や海に住むこともできますが、都内に住むなら、多摩川と玉川通り、環状七号線、中原街道に四辺を囲まれた間のエリア。
理由を聞かれても、『気』の流れが自分に合うとしか言いようがありませんけどね。
よい『気』に、毎日包まれて過ごすことが、ハードな練習や演技がこなせるエネルギーの源なのかもしれません。
剛とともに、柔の豊かな感性をも持ち併せている拳也さん。
新作映画をはじめ、アクションプラスαのジャンルでの今後のご活躍も楽しみです。