前号では、住宅購入資金がピンチのときや資金計画にあう家よりもワンランク上の家が欲しくなったときには、
頭金を増やしたり、返済能力をあげるとよいということをお伝えしました。
今号では、返済能力をアップさせる方法をもう少し詳しくチェックするとともに、親子で返す方法についてもご紹介します。
収入合算 | ペアローン | |
借りる人(債務者) | 夫 | 夫&妻 |
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連帯債務者 | なし | 夫&妻 |
連帯保証人 | 妻 | なし |
ローン審査を受ける人 | 夫&妻 | 夫&妻 |
審査の対象となる収入 | 夫全額&妻半額 (一部金融機関は妻も全額) |
それぞれ全額 |
団体信用生命保険への加入 | 夫のみ加入 | それぞれ加入 |
住宅ローン控除 | 原則として夫 (一部金融機関は妻も控除の対象に) |
それぞれ控除適用 |
購入物件の所有権 | 原則として夫 (それぞれの出資金割合にあわせて決定) |
それぞれの借入割合に応じて共有 |
万一、夫がなくなったとき | 団体信用生命保険で完済するため返済は終了 | 妻名義のローンを継続返済 |
■ 連帯債務者になることができる
■ 申込者と同居、または同居の予定がある
■ 借入金を申し込むときの年齢が70歳未満
■ 申込者本人の子または配偶者で、定期的な収入がある
親子リレーローン | 親子ペアローン |
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■ 親の年齢では長期返済のローンが組めないときに、親と子が同居を前提に、2人の連名で借主となり(連帯債務者)親の名義でローンをスタート。そのローンを子が引き継いで返済していくため、返済期間を長く設定できる。親の年齢制限はない。 ■ ローン後継者の共有持分は2分の1まで。親子の借入金額や返済金額、共有持分があいまいになりやすい。 |
■ 親と子が別々に借入をし、お互いに単独債務者となってローンを組むため、借入限度額が多くなる。親の年齢制限がある。 ■ 親子の借入金額や返済金額、共有持分がはっきりしている。 ■ 親と子の二世帯に独立した玄関があり、境界壁も設けるなどの設計上の条件をクリアすると、親子それぞれが住宅ローン控除を受けられる他、一世帯あたりの面積が狭くなることで、登録免許税、不動産取得税、固定資産税などの税額も少なくなる。 |
掲載日:2009年9月23日